大腸内視鏡

大腸内視鏡検査は、大腸の病気やポリープなどを見つけるために行います。肛門から内視鏡(大腸ファイバー)を挿入して大腸全体を観察します。内視鏡挿入の際は、腸の中の便を全部空っぽにしておく必要があります。胃内視鏡検査と違い、腸は胃のように当日絶食だけでは、腸の中は便がなく、からっぽにはなりません。そのため、術前検査食や下剤が必要で大腸内視鏡検査が必要な方は、事前に受診していただきその方法をご説明します。簡単にご説明しますと、前日の昼から検査食(仕事は可能)、前日寝る前に下剤、当日朝から水をたくさんと下剤を服用していただき、11時から11時30分ごろ受診。検査後12時30分までにはパソコンで内視鏡写真を見ながら、内視鏡的な結果をご説明し、終了します。

挿入時間はおよそ、5分から10分ぐらいだと思います。大きなお腹の手術や、非常に腸が長い場合以外は、それほど強い痛みを感じることはないと思います。

大腸ポリープの内視鏡写真

大腸ポリープ

大腸内視鏡検査を受けられる患者様へ

1 目的

  大腸の病気を見つけ、適切な治療方針を検討するために行います。

2 方法

  ①検査前日より腸管内をきれいにする処置を行います(大腸内視鏡検査を受けられる患者様へ または 大腸内視鏡検査の準備表 を参照ください)。

  ②鎮静薬、消化管の動きを弱める薬(鎮痙薬)を注射します。(鎮静薬使用により、半日ほど眠気やフラフラ感が続くこともありますので、検査当日は車・バイク・自転車の運転はしないで下さい。また、前立腺肥大症・緑内障・心臓病の方はお申し出下さい。)

  ③肛門部に潤滑ゼリーを塗布し、太さ約1cmの内視鏡を肛門から挿入、大腸をくまなく観察します。

  ④小さな組織を採取(生検)して、顕微鏡検査をします(病理組織検査)。

  ⑤ポリープが見つかった場合、医師の判断により切除する場合があります。

  ⑥検査終了後、リクライニングシートで休んでいただきます。念のため止血剤の点滴を行います。

  ⑦安全・確実な検査を行うため、徒手あるいは器具により体動を抑制させていただく場合がありま

⑧ご高齢の方は、お帰りの際できる限りご家族が付き添って下さるようお願いいたします。

3 偶発症について

  ①まれに、出血や穿孔(消化管に穴があくこと)などの偶発症が起こる可能性があります。

  ②日本消化器内視鏡学会が調査した全国集計(2010年)によると、偶発症の頻度は0.08%、死亡率は0.001%でした。

4 その他

  ①糖尿病薬を服用している方やインスリンを注射している方は、前日・当日の服用や注射について、前もって処方医とご相談下さい。

  ②抗凝固剤、抗血小板剤など血液をサラサラにする薬を服用中の方はお申し出下さい。(ワーファリン・バファリン・バイアスピリン・フラビックス・パナルジン・プレタール・イグザレルトなど)

  ③お薬でアレルギーを起こしたことがある方はお申し出下さい。

 

当クリニックではこの事を十分に認識したうえで検査を行いますが、大腸内視鏡検査を受けられる方におかれましてもご理解のほどお願いいたします。                                              

                             

 

 

  検査について、必要性・危険性を十分ご理解いただいた上で、ご同意いただければ、同意書にご署名下さい。このほか疑問点・ご不明な点がございましたら、お問い合わせ下さい。

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